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水のコラム

油は排水口に流さず捨てる!捨て方と理由を解説

2022年07月27日 水回り


料理に使用した油は排水口に流してはいけません。使用した油は正しい捨て方に従って捨てる必要があります。油を排水口に流してしまうとさまざまなトラブルが起こる可能性があるので、注意しましょう。


以下では油を排水口に流してはいけない理由から、正しい処理の方法について紹介しています。また、油を排水口に流してしまった時の対処法に関しても取り上げているので、あわせて確認してみてください。



油を排水口に流してはいけない理由


排水口に油を流してしまうと、排水口のつまりの原因となってしまいます。また、悪臭の原因にもなります。


油は温度が下がると固まる性質を持っています。料理に使った油を排水口に流してしまうと排水管の中で冷えて固まってしまい、水の流れを阻止する壁になってしまいます。結果として、つまりの原因となるのです。


そして、放置した油汚れは悪臭を発生させる要因にもなります。排水口から臭いが上がってきて、キッチン全体が不快な臭いで充満することもあるので、排水口に流してはならないのです。


排水口に蓄積された油汚れはどんどん大きく


なるので早めに処理をしなければならず、最悪の場合は業者の高圧洗浄を使って取り除く必要があります。時間も手間も費用もかけないようにするためにも、油は正しく処理をしなければなりません。


油が原因で水漏れが起こることもある
塩化ビニール製の排水ホースを使用している場合は、より注意が必要です。というのも調理した後の熱を持った状態の油を排水口に流してしまうと、水漏れが起こる原因になるためです。


塩化ビニール製の排水ホースは熱に弱く、油によって劣化してしまいます。よって、排水ホースが破れてしまい、やがて水漏れになってしまいます。


さらに、アパートやマンションに住んでいる場合は、排水管が他の部屋の住民と同一のものを使用しているケースが多いため、他の部屋でも水漏れする可能性もゼロではありません。


結果として、自分が原因で他の人が水漏れ被害に悩む可能性もあるので、アパートやマンションに住んでいる場合は特に注意が必要です。


油の正しい処理方法


油の処理はあまり難しくなく、可燃ゴミとして処理ができます。しかし、液体のまま捨てられないので、処理をしてから捨てる必要があります。処理方法を紹介するので、以下を確認してから捨てるようにしましょう。


牛乳パックを使う
1つめは、牛乳パックを使って油を処理する方法です。空の牛乳パックにキッチンペーパーや新聞紙を詰めて、熱が下がった油を吸収させます。牛乳パックの口をテープで密封したら、可燃ゴミとして捨てられるようになります。


」ちなみに、牛乳パックがなくても新聞紙があれば、油を捨てることができます。同様に冷めた油を新聞紙に吸わせて可燃ゴミとして処理ができるので、牛乳パックがなければ新聞紙だけで対応しましょう。


凝固剤を使う
もっと手軽に油を処理したい場合は、市販にある凝固剤を購入しましょう。油が熱いうちに凝固剤を入れて混ぜておくと、1時間ほどで油が固まるので、熱が下がるまで待ちます。


熱が下がったら可燃ゴミとして処理ができるので、非常に簡単です。さらに、凝固剤は片栗粉で代用もできるので、状況に合わせて使ってみてください。


油が熱いうちに、油と同じ量の片栗粉を入れて混ぜておくと固まります。凝固剤がない場合におすすめです。


しかし、凝固剤ほど固まらないのと、片栗粉を大量に使用しなければならないので、捨てる方法がなくて困っている時に採用しましょう。


回収してもらう
自治体によっては油を資源として再利用しています。つまり、リサイクル品として回収してくれる場合があります。


リサイクルの回収を行っている場合は、回収依頼をすれば油の回収を行ってくれるので、申し込みをしてみましょう。しかし、自治体によって回収方法が異なるため、回収依頼をしながら回収方法も調べてみてください。


油は繰り返し使える?保存方法と使い方


油は2回から4回程度であれば繰り返して使うことができます。油を繰り返して使う場合は、正しい方法で保存する必要があります。また、油を保存する際は、できるだけきれいな油にする必要があります。


まず、使用した油が熱いうちに揚げカスを全て取り除きましょう。そして、濾し器をセットした保存容器に注いで、油が冷めたらフタをして完了です。ホーローなどの容器は油の酸化を防げるので、専用の容器を使って油の保管を行いましょう。


とはいえ、1度使った油は傷みやすく、早く使わなければなりません。何日も放置をしないように注意しましょう。


油は酸化が早いのですぐに使うのがおすすめ
酸化して古くなった油を使い続けるのは、体によいとはいえません。数回使ったら必ず捨てて、使い回さないようにしましょう。


たとえば、油の色が濃くなっていたり、油に粘り気があったりする場合は、油を捨てなくてはなりません。他にも、加熱すると煙が出る、生臭い、加熱時に出てきた泡が消えないなどが確認できた場合も同様に捨てましょう。


油を繰り返して使う歳の注意点
油をどんな料理に使ったのかによって、再利用できる回数が変わってくるので、再利用する場合は注意が必要です。たとえば、野菜の天ぷらなどは油をあまり汚さずに使用できます。


反対に、肉や魚を使ったカツやフライは、味付けに使った調味料が油を汚してしまうため、あまり再利用ができません。油を繰り返して使用する場合は、調理する順番を変えてみるのがおすすめです。


もっとも、1度しか使っていない油でも時間が経つと酸化が進んでしまうため、早めに使い切らなくてはなりません。時間が空きすぎた油は捨てて新しい油を使って調理を行いましょう。


油が原因で排水口がつまったときの対処法


油を排水口に流してしまい、つまってしまった場合は液体パイプクリーナーを使って排水口の掃除をしましょう。排水管に沿ってパイプクリーナーを流し込んで、指定された時間だけ放置し、水で洗い流せば完了です。


パイプクリーナーは固まった油汚れだけではなく、洗剤のカスなども一緒に分解して落としてくれます。さらに、放置しているだけで掃除ができるので、待っている間に他の作業もおこなえるのでおすすめです。


できるだけ粘度が高いパイプクリーナーを使うと、汚れをごっそりと落としてくれるので粘度が高いものを使用しましょう。しかし、換気して部屋の中に空気が充満しないように配慮しましょう。また、指定された時間よりも長く放置してしまうと、汚れが固まってしまうので、時間も守って掃除をするようにしてください。


まとめ


油を排水口に流してはいけない理由は以上の通りです。つまりやトラブルの原因になってしまうので、油は上記の方法で処理して捨てるようにしましょう。
しかし、油は使用する度に捨てる必要はなく、酸化する前であれば再利用が可能です。油を綺麗に使って再利用すれば、出費も抑えられて環境への配慮もできるので、再利用も検討してみましょう。



監修者

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主任

甲斐 祐耶

《略歴》

2019年から株式会社N-Visionにて水道メンテナンス業に従事。
社内研修をクリアした高い専門性を有し、水漏れやつまりなどの水道トラブルを累計1,000件以上解決してきたプロフェッショナル。
業界未経験から実績を積み上げ主任に昇格し、お客様からの評判もよく、社内での信頼も厚い。
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