水のコラム
家の中でもとくに汚れが付きやすい!排水口の掃除方法を場所ごとに解説!
排水口はあらゆる排水を流すため、汚れが溜まりやすい場所です。放置していると溜まった汚れがカビや雑菌の増殖を促して異臭も発生してしまいます。
こまめにメンテナンスをすることで、汚れが溜まるのを防ぐのが大切です。本記事では場所ごとの排水口清掃法と汚れが蓄積した排水口の清掃法、排水口でつまりが起こってしまったときの対処法を解説していきます。
場所ごとの排水口の掃除方法
水回りには必ず排水口が備わっています。排水口は汚れが溜まりやすいのでこまめなメンテナンスが大切ですが、場所によって排水の種類が違うので適した掃除法も異なります。場所別の排水口掃除法を紹介します。排水口のある水回りは以下の通りです。
・台所
・浴室
・洗面所
・洗濯機
まず「台所」の排水口です。台所の排水口に溜まりやすいものは、食べ物のカスや油汚れが主です。台所の排水口のお手入れは、ごみ受けに溜まったものをこまめに捨てて、排水口の蓋やごみ受けを台所用洗剤で洗うだけなのでとてもシンプルです。
ごみが溜まると異臭を放つので、できれば食器洗いの延長線で毎日お手入れができると理想的です。
そして「浴室」の排水口です。浴室の排水口に溜まるのは皮脂や石鹸カス、髪の毛です。
お風呂掃除をする1番初めの工程で排水口のヘアキャッチャーにあるごみを取り除いてしまいましょう。ヘアキャッチャーのごみは乾いた状態だと取りやすいです。そして汚れている箇所をティッシュやスポンジで取り除いてください。
髪の毛に石鹸カスや皮脂が溜まっていくとドロドロになり、清掃しにくくなります。そうなる前にケアするのが大切です。
次に「洗面所」の排水口です。毎日の身だしなみをチェックする洗面所。洗面所の排水口に溜まるのは髪の毛や埃が多いです。洗面所の排水口は1日1回ごみを取り除く習慣をつけましょう。汚れを蓄積させると、浴室と同じく洗顔フォームや歯磨き粉と混ざってドロドロになってしまい、清掃するのにも厄介です。
最後に「洗濯機」です。洗濯機の排水口はあまり馴染みがないかもしれません。他の排水口と違い、常に目に触れる場所ではないので見過ごされがちです。洗濯機の排水口は洗濯機と排水ホースでつながれていて、下の位置にある場合が多いです。
他の場所と違って、半年から1年に1回ケアする程度で大丈夫です。しかし使い方次第でつまりが発生することがあるので要注意です。直接排水口を掃除する頻度は低くてよいですが、排水口につまりを発生させないために、洗濯機の糸くずフィルターや乾燥フィルターをこまめにメンテナンスしましょう。
フィルターに汚れが蓄積された状態で洗濯機を回してしまうと、フィルターが機能せずに糸くずや埃が排水口へ流れ、つまりが発生してしまいます。
汚れが溜まってしまった際の排水口の掃除方法
排水口の汚れを見つけてすぐに取り除ければ理想的ですが、やる気が起きずに放置してしまった場合、普通の掃除方法では効率が悪いです。排水口に汚れを溜めてしまったときの掃除法を紹介します。
排水口に汚れがたまったときの掃除法は、基本的にどの場所も同じです。洗濯機だけ事前準備があるので先に紹介します。
他の場所と違って洗濯機の排水口は洗濯機本体と排水ホースでつながれています。そのため、清掃する前に排水ホースを取り外す必要があります。排水ホースを取り外す手順は以下の通りです。
① 給水ホースの蛇口を閉める
② 電源をオフする
③ 洗濯機の位置を変える
④ 排水ホースを取り外す
⑤ 排水口のパーツを外す
まず、作業中に水が出てきては危ないので蛇口を閉め、洗濯機の電源をオフにします。そして排水口が見えるように洗濯機の位置を動かしてください。排水ホースを取り外すときは中に残っていた水が出てきてしまうかもしれないので、洗面器などを活用するとよいでしょう。
最後に排水口の蓋と筒状の排水トラップを外します。ここまでが排水口掃除をする際の洗濯機の事前準備です。ここからは全排水口共通の掃除法について説明します。排水口掃除に使うアイテムは、重曹、クエン酸、歯ブラシやスポンジです。溜まった汚れの排水口掃除手順は次の通りです。
① 排水口の埃や髪の毛といったごみを掻き出して取り除く
② 重曹の粉を1カップ排水口にかける
③ カップ1杯分にクエン酸を小さじ2杯溶かしたものをかける
④ 30分ほど置く
⑤ お湯で洗い流す
⑥ 残った汚れを歯ブラシやスポンジで取り除く
重曹とクエン酸が混ざると発泡し、汚れを浮かしていきます。そうすることで、手の届かない場所の汚れも取り除きやすくなります。また重曹とクエン酸は身体に優しい成分なので、小さなお子さまがいる家庭でも使いやすい清掃アイテムです。排水口以外の清掃でも活躍します。
排水口が詰まってしまったら?
排水口の清掃ができていなかったり、取り切れていなかったりして汚れが知らぬうちに蓄積して排水溝が詰まってしまうこともあります。排水口が詰まったときの対処法は次の通りです。
・排水トラップを確認する
・タオルとお湯を使う
・パイプクリーナーを使う
・ラバーカップなどつまり改善アイテムを使う
まず「排水トラップを確認する」です。排水トラップとは、排水口の中に水を溜めて下水からの悪臭が逆流するのを防いでいる箇所です。
排水口の蓋を外すと見える筒状の物が排水トラップですが、汚れが溜まるとつまりを発生しやすい箇所です。排水トラップが原因でつまりが発生している場合は、トラップを取り外してきれいに洗浄するとつまりも改善されます。
そして「タオルとお湯を使う」です。排水口のつまりは汚れの蓄積で起こります。そして蓄積された汚れは温度が上がると柔らかくなって大抵は流れていくので、50℃程度のお湯を流すとつまりが改善されます。
それでもよくならない時には、大量のお湯を一気に流すと効果的です。その方法は、まずタオルを排水口に詰めて塞ぎ、シンクにお湯を溜めます。お湯が溜まったらタオルを引き抜いた瞬間に、大量のお湯を流します。
この方法でほとんどのつまりは解決するでしょう。
次に「パイプクリーナーを使う」です。パイプクリーナーはドラッグストアやホームセンターで購入できます。使い方はパイプクリーナーを排水口に流し、15~30分時間を置いて水で流すだけです。お湯で落ちなかった汚れにも効果的です。
最後に「ラバーカップなどつまり改善アイテムを使う」です。いずれの方法でもつまりが解決しなかったときの最後の砦です。ラバーカップはゴム製のカップを排水口に押し付け、引き上げることでつまりを改善します。
ラバーカップやつまり改善アイテムはホームセンターで購入できます。以上の方法でも問題が解決できなかった場合には、専門業者に相談してみましょう。
まとめ
ここまで場所ごとの排水口掃除法と汚れが蓄積した排水口の掃除法、排水口でつまりが起こってしまったときの対処法を解説してきました。
排水口は家中の水回りに備えられています。排水が流れる場所なので汚れも溜まりやすく、清掃が億劫になってしまいがちです。
しかし、汚れを放置しすぎると、取り除くのが大変になります。排水口のメンテナンスをこまめに行うことで、排水口から放たれる悪臭やヘドロ状の汚れとは無縁になるかもしれません。
ただ、どんなに掃除をしていても手の届かないところの汚れが成長してしまっている恐れもあります。そのような時はお湯や排水口専用の洗剤や掃除アイテムを活用しましょう。清潔な排水口を維持して快適な水回りを目指しましょう。
監修者
主任
甲斐 祐耶
《略歴》
2019年から株式会社N-Visionにて水道メンテナンス業に従事。
社内研修をクリアした高い専門性を有し、水漏れやつまりなどの水道トラブルを累計1,000件以上解決してきたプロフェッショナル。
業界未経験から実績を積み上げ主任に昇格し、お客様からの評判もよく、社内での信頼も厚い。
宮崎県で水回りのトラブルにお困りまでしたら、みやざき水道職人にお任せください。
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