水のコラム
排水口からボコボコ音がする場合の原因と気になる音を止める方法を紹介
排水口内からボコボコという不審な音を聞いたことはありませんか?この異音が聞こえてきたら排水口内で問題が起こっている可能性が高いです。
そこで今回は、排水口からボコボコ音がする原因と気になる音を止める方法を紹介します。
排水口部からボコボコ音がする原因
排水口の内部からボコボコという音が聞こえる原因は複数ありますが、通常の家庭でこの音が聞こえる原因の多くは排水口の詰まりトラブルによるものです。
排水管内にゴミ汚れが詰まることにより、空気が途切れ途切れで通ります。その際に異音を出すので、実際のところは「排水口の詰まりかけ」と表現していいでしょう。
このボコボコという異音が聞こえたら、すぐに排水口内の詰まりを直しましょう。詰まりかけのままにすると、流しから水がでなくなり、台所の洗い物ができなかったり、入浴できなくなったりします。
また、排水口内部に空気の入り口がないことで、異音が聞こえる場合もあります。排水口内に空気の入口がないと、排水が難しくなります。パック製のジュースにストローを差しただけでは中身のジュースが出てこないのと同じことだと思ってください。
この場合は物理的なことなので、排水口周辺に「通気弁」というパーツを設置すると解消する場合がほとんどです。
通気弁の役目は、排水口とは別の経路から排水管内部に空気を入れて、排水を円滑にサポートすることです。排水した時に「ゴボゴボ」という音が聞こえたり、下水からくる嫌な臭いがしたりするケースは、入れる空気の量が不足していることが原因として考えられるでしょう。
排水口部の詰まりを直してボコボコ音をなくす方法
排水口内からの異音は、排水管の中で起こっている詰まりの問題を解消することでほとんどなくなります。生活で使用する水の排水が確実にされると、排水口内から異音が聞こえなくなるのです。
下記に、排水管の詰まりを直すために有効となる清掃方法を7通り解説します。排水口の上部分にある排水トラップ類をとり外し終わったら始めましょう。
45~50度程度の熱湯を流しこむ
タオルやサランラップなどで排水口を一時的に封鎖し、周りにお湯をはってから勢いよく流しこみ、水の圧力で詰まりの原因も流すという方法です。
台所の排水口内では油よごれがしつこく付いて、詰まりの原因となる場合が多いです。なので、水よりも熱湯を使用すると効果的です。
重曹とお酢を使用
清掃時に頻繁に使われる重曹にお酢を振りかければ、それぞれの効果で排水口の詰まりや嫌な臭いを取り除いてくれます。これら2つのアイテムを順に、排水口から中側へと振りかけてから、しばらく置くのがコツです。最後に熱湯で綺麗に流しましょう。
ラバーカップを使用
トイレの詰まりにしばしば使われるラバーカップですが、このラバーカップは、台所や洗面所の詰まりにも効果絶大です。トイレに使用する際と同様に水を少しはってからしましょう。
ゴム部分で排水口を上のほうから覆いかくし、慎重に押し込み、その後一息に引くことで詰まり原因となっていたものが取れ流されていくでしょう。
1度で解消されないときは、4〜5回に分けてこの動作を繰り返し行ってもいいでしょう。小さいラバーカップであれば、百円均一でも入手可能なので、台所用としてもう1つ持っておくことをおすすめします。
真空式ポンプクリーナーを使用
真空式ポンプクリーナーは、ラバーカップの型にポンプや手動式のハンドルパーツが付き、「真空引き可能」というのが特徴のアイテムです。その威力はラバーカップの上を行くので、排水管が詰まりを起こしやすいときは1つ持っておくと役立つでしょう。
使用法は、ラバーカップと変わらずセッティングしてハンドルを引くだけなので、とても簡単です。なので、女性であっても簡単に扱えます。
ワイヤーブラシを使用
ワイヤーブラシは、細長い形をしたワイヤーの先端にブラシが付いているアイテムで、S字系パイプのような入り組んだ形の排水管内部を楽に清掃できます。そのため、大変利便性があります。
排水口内からブラシの先端を挿入していき、慎重に押し引きしながら作業を進めていきます。汚れを落とすだけでなく、排水管途中に残っている詰まりものなども取り除けます。仕上げに熱湯ですすいで、清掃終了です。
液体パイプクリーナーなどを使用
液体パイプクリーナーの洗浄効果をさらに高めるコツは、45〜50度の熱湯で容器全部を温めてから使用することです。また事故防止のため、薬剤を使用する際は取り扱い説明書をよく読んでから行いましょう。
高圧洗浄機で洗う
高圧洗浄機を持っている場合、排水管の詰まりをいち早く解消できるでしょう。レベルの高い詰まりの場合は、高圧洗浄機を使った清掃が必要となります。修理業者へ依頼して、本格的に高圧洗浄清掃をしてもらうのも一つの手段です。
排水口部のボコボコ音・詰まりを起こさせない方法
排水口を清潔に維持することが、排水口のボコボコ音や詰まりを起こさせない方法です。水道周辺は気をつけていても汚れてしまいます。
以下、排水口を清潔に維持する方法を複数解説します。
油よごれを拭き取り排水口に流さない
油が付着したお鍋や皿を洗い終える前に台所ペーパーで汚れ部分を拭き取り、可燃ゴミの日に処理しましょう。そうすると、油よごれが排水口に流されず、排水管の中身もきれいにキープできます。
ゴミの処理が面倒というデメリットもありますが、油分を外にたれ流さないということは罪悪感がなく環境にいい方法になります。
排水口にゴミ受け用ネットをつける
排水口についているゴミ受けパーツだけだと、小さな穴から残飯が流出してしまいます。それを防ぐ目的のあるゴミ受け用ネットは効果が期待できます。100円均一でも購入できるので入手しやすい上、ゴミ汚れが溜まった場合でも直接捨てられるのは大きなメリットです。
ネット状なので水もその場で切れるので、捨てるのも楽です。ゴミ受け用ネットは台所だけではなく、浴室用や洗面台専用もあるので使うシーンに合わせて使いましょう。
排水管専用洗浄液を使用
「排水管専用洗浄液」を使えば、いつも排水口や排水管の中身をバイオ成分の力で清潔に維持できます。
洗浄液内に含まれる微生物や酵素が、排水口内のゴミ汚れに少しずつ浸透し、滑り汚れを徹底的に分解します。
微生物は排水管内で生存し続けるので、排水管内に汚れが溜まりにくくなり、続けて効果を期待できます。また化学成分を全く使っていないので、小さなお子さんがいる家庭でも心配せずに毎日使用できます。加えて、家の周辺環境にも良いです。
はじめに一週間に一回、排水口に注ぐだけでだんだんと効果がでてきて、詰まり原因となる滑りや異臭をなくします。加えて、奥深くまで滑りを取り除けるのでゴキブリなどの害虫発生も抑えられるのも嬉しい点です。
排水管を清潔にキープしたいけど清掃するほど暇でない、汚れ部分に触れたくない方におすすめの洗浄液です。
解消が難しいケースは業者依頼
数種類の対処方法を試してみても、排水口内からのボコボコという音が解消されないときは、別に原因があるかもしれません。その場合、すぐに修理業者へ依頼するのが無難です。
専門業者が実施する高圧洗浄では、自分だと対処できない詰まりトラブルにも対処してくれるので信頼できます。
排水管の清掃で高圧洗浄作業を依頼するとき、料金相場は2万8,000円以上からとなっています。マンションの場合は、上の階に住んでおり排水管が長いケースだと、それだけ追加で料金がプラスされていくことがほとんどです。
まとめ
今回は、排水口からボコボコ音がする場合の原因と気になる音を止める方法を紹介してきました。異音がいきなりしてくると、驚くかもしれませんが、こちらに紹介している内容も参考にしながら落ち着いて対処してみてください。
監修者
主任
甲斐 祐耶
《略歴》
2019年から株式会社N-Visionにて水道メンテナンス業に従事。
社内研修をクリアした高い専門性を有し、水漏れやつまりなどの水道トラブルを累計1,000件以上解決してきたプロフェッショナル。
業界未経験から実績を積み上げ主任に昇格し、お客様からの評判もよく、社内での信頼も厚い。
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