水のコラム
キッチンなどの水回りでコバエが大量発生!コバエの種類と対処・予防法を解説
目次
コバエの種類
一言で「コバエ」と言ってもキッチンに発生するコバエは、4種類程います。ここでは、コバエの種類と特徴などを解説します。
・ショウジョウバエ
キッチンでよく見かけるのがショウジョウバエです。体長が2~3mm程度で赤い点のような眼をしているのが特徴のショウジョウバエは、腐敗した果物や野菜、アルコールが大好物なので、キッチンに多く発生します。ショウジョウバエの寿命は2ヶ月ほどですが、1日に約40個の卵をゴミ箱などに産み付けるので、死ぬまでに数千個の卵を産む計算になるのです。また、ショウジョウバエは、卵から10日ほどで成虫になります。
・チョウバエ
チョウバエは、排水管の汚れや石鹸カス、皮脂汚れ、細菌、湿気を好むので主に風呂場やトイレなどの水回りに発生します。体長は、1.5~5mm程度で蝶のような大きな羽が特徴です。チョウバエの寿命は2週間程度と短いですが、一生で約240個の卵を産み付けます。このチョウバエは、殺虫剤やめんつゆトラップなどが効きにくいので注意が必要です。
・ノミバエ
体長2~3mm程度でショウジョウバエとよく似ているノミバエは、他のコバエよりも素早く動き回る特徴があります。また、残飯などを好むショウジョウバエと違い、調理済みの料理や動物の排泄物などが好物です。ノミバエも、ショウジョウバエと同様に成長スピードが速く繁殖力がとても強いので、あっという間に大量発生してしまいます。
・キノコバエ
キノコバエは、体長が2mm程度で細長い体型をしているのが特徴です。また、足が発達しているので、よく歩いている姿を見かけることもあります。キノコバエは、腐敗した作物や植物に卵を産み付けることが多いので、観葉植物の周辺で発生します。観葉植物を置いているキッチンやリビング、玄関などを棲家にしているキノコバエの一生は、1週間ほどですが、その間に70個ほどの卵を産み付けるので、繁殖力は低くはありません。
コバエはどこから来るの?
いつの間にか家の中を飛び回っているコバエは、その小さな身体を活かして網戸すらもすり抜けて入ってきます。また、玄関や勝手口を開けたときに侵入することもあるでしょう。他にも、玄関ドアについている郵便受けや各部屋につながっている通風孔なども侵入経路となります。
コバエが発生しやすい場所は?
コバエは、湿気を好む特徴があるので、主にキッチンやお風呂場などの水回り周辺が生息域です。キッチンの場合は、コバエの好物の生ゴミや排水口の汚れがあるので、そこに卵を産み付けて繁殖していきます。お風呂場は、大量に水を使用し密閉されているので、湿気が多くチョウバエなどが好む場所です。また、髪の毛や石鹸カスなどが排水口に溜まりぬめりができると、コバエが卵を産み付けて大量発生の原因になります。
コバエが発生する時期は?
コバエは、5月頃から発生しますが、特に多くなるのは気温が上がる6~10月頃です。しかし、8月頃の気温がとても高い時期は、卵が羽化しにくいので一時的にコバエが減っているように感じることもあります。
コバエが大量発生した場合の対処法
コバエは、一度にたくさんの卵を産み付けるだけでなく、羽化する期間も短いので、大量発生することが多い特徴があります。そのため、1匹でも見つけたら、なるべく早く対処することが大切です。
・スプレータイプの殺虫剤を使用する
コバエを見かけたら、殺虫剤を吹きかけて駆除するのが一番簡単な方法です。また、コバエが発生しそうなところに吹きかけておくのも効果があるでしょう。しかし、コバエの種類によっては、殺虫剤の効果がない場合もあるので、対象のコバエや場所に合った殺虫剤を使うようにします。
・捕獲タイプの殺虫剤を使用する
コバエが好む臭いを発生させて誘い込み、中の液体でからめとる方法です。そのため、コバエが発生しそうな場所に設置する必要はありますが、ゴミ箱の蓋に付けておくと、ゴミ袋に落ちてゴミと一緒に捨てられてしまうこともあるので注意しましょう。他にも、天井から粘着シートを吊るして、コバエを引っ付けるタイプのものもあります。このタイプの殺虫剤は、キノコバエやチョウバエには効果がない場合もあるので、スプレータイプと合わせて使うと効果的です。
・めんつゆやお酢でおびき寄せる
キッチンなどで殺虫剤を使用したくない場合は、使用済みのペットボトルなどを5cmほどの大きさに切り、同量のめんつゆやお酢と水、数滴の食器用洗剤を入れたものでコバエを駆除できます。コバエは、めんつゆやお酢の臭いでおびき寄せられ、食器用洗剤に含まれている界面活性剤により水をはじけないので、そのまま沈んでいきます。すぐに効果が現れない場合は、1週間ほど様子を見ましょう。また、口の広い容器を使うことで臭いが拡散され、コバエが多くおびき寄せられます。
コバエを発生させないために
一度、コバエが発生すると、なかなか駆除するのが大変です。そのため、コバエを発生させないようにすることも大切です。
・侵入経路を作らない
コバエの主な侵入経路は、窓と玄関なので、なるべく開けっ放しにしないようにすることが大切です。換気などのために、どうしても開けたい場合は、目の細かい網戸を設置すると良いでしょう。また、窓枠と網戸に隙間がある場合は、ホームセンターや100円ショップで売っている隙間テープを利用して隙間を塞ぐようにします。
・水回りを清潔に保つ
キッチンや風呂場の水回りを清潔に保つことでコバエの繁殖を防げます。特に排水口の汚れやぬめりは、幼虫の栄養源となるので、こまめに掃除をして卵を植え付けられないようにすることが大切です。幼虫がいる可能性がある場合は、約60℃の熱湯を排水口に流すことで駆除できますが、お湯の温度が高過ぎると排水管が変形することもあるので注意が必要です。その場合は、氷を排水管に流すのも効果があります。また、コバエの卵はとても小さく見つけることが困難なので、卵まで駆除したい場合は、塩素系の漂白剤を排水口に撒くと良いでしょう。
・生ゴミを溜めない・密閉する
キッチンの生ゴミは、なるべくこまめに捨てるようにします。少し溜めてから捨てたい場合は、必ずゴミ袋の口を締めるようすることが大切です。100円ショップなどで、ゴミ袋を設置するときに口を締めるようにできるものもあるので、利用すると良いでしょう。また、生ゴミをゴミの回収日まで保管する場合は、蓋付きのゴミ箱を利用して臭いが漏れないようにします。忘れがちですが、ゴミ箱の汚れもコバエの発生源になります。
・調味料やアルコール類は冷蔵庫などに保管
調味料やアルコールの臭いも、コバエを寄せ付ける原因です。そのため、「調味料の口はしっかり締める」「冷蔵庫に保存する」「アルコールの入っていた缶、瓶などは洗ってから捨てる」などの対応を取るようにしましょう。
・観葉植物やペットのフンにも注意
観葉植物の根が腐るとコバエが発生する原因となります。また、ペットのフンを定期的に掃除することで、コバエの発生を防げます。
・照明を防虫効果のあるものに変える
コバエなどの虫は、照明に含まれる紫外線に反応して集まってくる特徴があるため、勝手口や玄関の照明を防虫用の照明に取り替える方法もあります。また、紫外線をカットするフィルムを窓に貼れば、コバエなどの侵入を防げます。
キッチンの水回りでお困りの際はみやざき水道職人へ
キッチンや風呂場にコバエが発生した場合は、水回りを清潔に保つことが大切です。しかし、掃除をしても排水口からコバエが発生する場合は、排水管にトラブルがあることも考えられます。そんなときは、お気軽にみやざき水道職人にご連絡ください。
みやざき水道職人は、宮崎市や日南市、都城市、延岡市、えびの市、串間市を始め、宮崎県のさまざまなエリアで水のトラブルを解決しているプロ集団です。どんな些細なトラブルでも、みやざき水道職人のプロスタッフがお客様のもとに駆け付け、迅速に対応します。
監修者
主任
甲斐 祐耶
《略歴》
2019年から株式会社N-Visionにて水道メンテナンス業に従事。
社内研修をクリアした高い専門性を有し、水漏れやつまりなどの水道トラブルを累計1,000件以上解決してきたプロフェッショナル。
業界未経験から実績を積み上げ主任に昇格し、お客様からの評判もよく、社内での信頼も厚い。
宮崎県で水回りのトラブルにお困りまでしたら、みやざき水道職人にお任せください。
宮崎のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「みやざき水道職人(宮崎水道職人)」