水のコラム
マンションの給湯器の寿命が近いサインと修理・交換時の対応
お住まいのマンションで「お湯がなかなか温まらない」「お湯を出していたのに、急に水に変わった」といった症状がみられる場合、給湯器の寿命が近いかもしれません。
これらの症状をそのまま放置してしまうと、突然使用できなくなってしまうおそれもあります。
今回は、マンションの給湯器の寿命が近いサインを、修理や交換が必要になった場合の対応方法とともに紹介します。
適切なタイミングで給湯器を交換するために、ぜひご覧ください。
目次
マンションに設置されている給湯器の寿命
マンションの形態を問わず、一般的な家庭用の給湯器の寿命は、使用開始から7~10年程度が目安です。
給湯器メーカーの多くが、これらの年数を安全に使用できる期間である、“設計標準使用期間”として定めています。
ただし、これはあくまで標準的な利用方法で使用した場合の目安であり、使用頻度や設置環境によっては、寿命がより短くなる可能性もあります。
不具合がみられた場合には、設計標準使用期間にかかわらず、早めに修理や交換を検討しましょう。
給湯器の水漏れの危険性について詳しくはこちら
関連記事:給湯器からの水漏れ放置は危険!考えられる原因は?
マンションの給湯器の寿命が近いサイン
では、具体的にどのような不具合が出た場合に、修理や交換が必要なのでしょうか?
ここでは、給湯器の寿命が近いときにみられる以下の5つのサインを紹介します。
マンションの給湯器の寿命が近いサイン
- エラーコードが頻繁に表示される
- お湯の温度が安定しない
- 異音・異臭がする
- 追い炊きができない
- 水漏れが起きている
エラーコードが頻繁に表示される
壁付けのリモコンにエラーコードの表示が多くみられるようになった場合、給湯器の寿命が近いかもしれません。
給湯器に不具合が生じた際、壁付けのリモコンにエラーコードが表示されます。
通常は電源を入れ直してリセットすることでエラーコードは消えますが、その後も繰り返し表示される場合には、いずれかの部品が故障している可能性があります。
不具合のある部品のみの修理や交換で直るケースもありますが、使用期間が長いようであればほかの部品も劣化している可能性が高いため、本体の交換も検討しましょう。
お湯の温度が安定しない
給湯器が壊れるサインとして、お湯の温度が安定しなくなることも挙げられます。
この原因には、長年の使用によって給湯器の部品が劣化していることが考えられます。
特に、水温を測る部品に不具合が起きていることが多く、温度が制御できず、極端に熱くなったり突然冷たくなったりしてしまうのです。
この症状が出ると、故障する前でも使用中のストレスにつながるため、できる限り早めに対応することをおすすめします。
異音・異臭がする
「ブーン」や「ボンッ」といった音やガスのニオイがする場合も、給湯器の寿命が近いでしょう。
「ブーン」という異音は、ガスを燃焼させるための空気を送り込むファンモーターに不具合が起きているときに聞こえるものです。
そして、ファンモーターがうまく作動しないと、不完全燃焼が起きて「ボンッ」という音が聞こえたり、ガスのニオイがしたりします。
この場合には、給湯器が故障するだけでなく、一酸化炭素の発生や火災につながる可能性もあります。
異音や異臭に気づいた場合は、重大な事故につながる恐れもあるため、給湯器の使用をただちに中止してください。
追い炊きができない
給湯器の寿命が近い前触れとして、追い炊き機能がうまく作動しなくなることもあります。
追い炊きができない場合、まずは浴槽のフィルターを掃除してみましょう。
追い炊きできない理由が、フィルターの汚れによってお湯が循環できていないだけという可能性もあるためです。
掃除後も改善されないようであれば、点火装置やファンモーターが劣化して燃焼効率が落ちていることが考えられます。
そのまま使用しつづけるとほかの部品にも負荷がかかり、近いうちに故障してしまうかもしれません。
水漏れが起きている
給湯器からの水漏れも、修理や交換が必要なときにみられるサインです。
給湯器の水漏れは、本体の部品や配管が経年劣化によって破損することが原因で起こります。
これにより、電気系統が水に濡れてショートを起こしてしまえば、給湯器はただちに故障し交換が必要な状態となります。
また、配管からの水漏れの場合は、建物の構造内にまで水が浸食し、階下への二次被害を起こしかねません。
水漏れを発見したら給水元栓を閉め、給湯器の使用を中止してください。
給湯器の水漏れを放置するとどんな影響があるのでしょうか。放置する影響について詳しくはこちら
関連記事:給湯器の水漏れはすぐ対応を!放置すると危険な理由
マンションで給湯器の修理・交換する場合の対応方法
マンションで給湯器の修理や交換が必要と判断した際の対応方法は、賃貸マンションと分譲マンションで異なります。
賃貸マンションの場合は、管理会社や大家など、貸主に連絡しましょう。
給湯器の所有権は貸主にあるため、修理や交換の手続き、費用負担まで基本的に貸主が行ってくれます。
しかし、借主の責任で不具合が起こった場合には、修理や交換の費用を負担しなければならなくなることもあるため注意が必要です。
対して、分譲マンションの場合は、給湯器の所有権も購入者にあるので、業者への修理や交換の依頼も自ら行わなければなりません。
このように、給湯器の修理や交換に際し、連絡すべき相手先がそれぞれ異なります。
ただし、どちらの場合でも手間や費用を最小限に抑えるためには、早めの対処が重要です。
マンションの給湯器の交換にかかる費用
給湯器の寿命により、交換が必要になった場合の費用の目安は、100,000~600,000円程度です。
その内訳は、給湯器の本体価格と取り付けにかかる工事費用に分けられます。
給湯器の交換にかかる費用の内訳
内訳 | 相場(円) |
給湯器の本体価格 | 70,000~550,000 |
工事費用 | 30,000~50,000 |
給湯器の交換にかかる費用は、本体価格によって大きく左右されます。
基本的に、給湯器本体の価格帯を決めるのは、搭載されている機能です。
たとえば、給湯のみのシンプルな性能のものであれば70,000円ほどで購入でき、追い炊きや暖房の機能が付いたものであれば300,000円を超える場合もあります。
給湯器を選ぶ際は、自宅で使用するにあたり本当に必要な機能は何か? という視点で考えることが大切です。
マンションの給湯器を長持ちさせる方法
ここでは、給湯器を長持ちさせる方法を解説します。
現在使用中、または交換によって新たに使用し始める給湯器の寿命を長くするために、以下の4つの方法を実践してみてください。
マンションの給湯器を長持ちさせる方法
- 点火する回数を減らす
- 給湯器の給気口・排気口をふさがない
- 凍結を防止する
- 水栓レバーをお湯側にしたまま水を出さない
点火する回数を減らす
給湯器を長持ちさせるために、点火する頻度を減らすことを意識しましょう。
給湯器からお湯を出すためにはガスを点火させる必要があり、そのたびに点火装置が作動します。
点火の回数が多くなると、装置に負担がかかり、劣化が早まってしまうのです。
一日の食器洗いをまとめて行う、家族で入浴の時間帯をそろえるなど、点火の回数を少なくすることで給湯器の寿命を延ばせます。
給湯器の給気口・排気口をふさがない
給気口・排気口の空気の通りを妨げないことも、給湯器を長く使用するために大切です。
給気口はガスを燃焼させるための新鮮な空気を取り込む場所であり、排気口は燃焼した排気ガスを外へと逃がす場所です。
この二つをふさいでしまうと、給湯器の燃焼効率が低下し、部品に余計な負荷がかかって故障の可能性が高まります。
したがって、給気口・排気口にごみなどがつまっていないか、また通気の邪魔になるものが周辺に置かれていないかを定期的に確認しましょう。
凍結を防止する
冬の寒さが厳しい地域では、配管の凍結を防ぐことも給湯器を長持ちさせるためには欠かせません。
配管内の水が凍結してしまうと、内部から配管が圧迫され破裂する危険性があります。
そうなれば、配管の修理が必要となるだけでなく、水漏れによって給湯器が故障してしまいかねません。
たとえ破裂しなかったとしても、凍結によって配管には大きな負担がかかり、給湯器の交換時期が早まってしまうでしょう。
凍結を予防する方法としては、特に寒い日に少量の水を出しておく、また水抜きをするなどが挙げられます。
毎回同じ対策を行うことが負担に感じる場合は、配管の露出部分を断熱材で覆っておくのも効果的です。
冬場の凍結の防止について詳しく紹介しているのはこちら
関連記事:水道管の凍結は防げる!凍結したときの対処と防止方法
水栓レバーをお湯側にしたまま水を出さない
給湯器の寿命を延ばすためには、水栓レバーのお湯側と水側を状況に応じて適切に使用しましょう。
給湯器を使用しないのに、お湯側に水栓レバーを回したまま水を流すと、給湯用の配管に冷たい水が流れます。
給湯用の配管は、お湯を流すことを想定して作られているため、冷たい水が通ると結露が発生しやすくなります。
そして、結露が原因で配管にサビが生じ、最終的に劣化や破損につながってしまうのです。
無意識のうちに水栓レバーを回してしまうケースもあるため、“お湯を使用しないときはレバーを水側に回す”という意識をしっかりと持ち、習慣づけることが大切です。
マンションの給湯器に不具合が生じた際におすすめの依頼先
給湯器に不具合がみられ、修理や交換の対応をご自身で行わなければならない場合は、水道修理業者に依頼することをおすすめします。
上述の通り、給湯器の故障では水漏れが伴うケースもあります。
そのような場合に、水のトラブルを専門とする水道修理業者であれば円滑に問題を解決できるでしょう。
また、給湯器の在庫がある水道修理業者に依頼すれば、本体の交換が必要となったケースでも迅速な対応が期待できます。
依頼する水道修理業者選びに失敗しないためには、これまでの実績を確認することが大切です。
施工事例や口コミを見て、給湯器の修理や交換の経験が豊富にあるかを確認しましょう。
給湯器のトラブルならみやざき水道職人にお任せください!
今回は、マンションの給湯器の寿命が近いときにみられるサインと、修理・交換が必要になった場合の対応方法を紹介しました。
給湯器の寿命は、7~10年が目安といわれていますが、使用頻度や設置環境によって短くなることも考えられます。
使用期間にかかわらず、エラーコードが頻繁に表示される、またお湯の温度が安定しないといった不具合がみられる場合には、寿命が近いかもしれません。
賃貸マンションであれば管理会社や大家、分譲マンションであれば水道修理業者に連絡し、迅速に給湯器を修理・交換しましょう。
宮崎県で給湯器のトラブルにお困りの方は、みやざき水道職人にお任せください。
最短30分で駆けつけ、突然の故障にも迅速に対応いたします。
監修者

主任
甲斐 祐耶
《略歴》
2019年から株式会社N-Visionにて水道メンテナンス業に従事。
社内研修をクリアした高い専門性を有し、水漏れやつまりなどの水道トラブルを累計1,000件以上解決してきたプロフェッショナル。
業界未経験から実績を積み上げ主任に昇格し、お客様からの評判もよく、社内での信頼も厚い。
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宮崎のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「みやざき水道職人(宮崎水道職人)」
